未明から降る雨をものともせず、ひたすら走って耐えたこれまでの道程。
残り約220㎞。南条到着時点でゴール制限まで約16時間。この先200㎞ブルベと思えば大丈夫だろう。
バックナンバー(part1～4)
通過チェック2→PC5(472.6㎞)
今も昔も
南条の通過チェックを出発。雨は依然と降り続ける。
今庄方面に下り、いよいよ旧北陸本線の山越えトンネル区間へ突入。
北陸トンネル開通以前は幾多のトンネルを貫れた険しい峠を越えていた。
今は北陸トンネルにとって代わり旧道は県道に転用。今回も例に漏れずコースとなった。
今庄側にかつてあった大桐駅跡でバイク撮影。
去年撮影しようとしたがスルーしたので撮れてよかった。
旧線区間のピーク、山中TNスイッチバック跡迄高度約200mのヒルクライム。
かつて蒸気機関車が喘ぎながら登ったこの道を、現生のワタシがその歴史と激坂を噛みしめながら進む。
去年の同ブルベ後に福井で集中豪雨災害が発生！旧北陸本線区間で土砂災害が多数発生した。
今年は通行止めで迂回かと思ったが、復旧作業の真っ只中で一部迂回あった位。
山中TN到着。レンガ積みのトンネルと苔が生えた外観がその歴史そのもの。
トンネルの中は湿気がヤバい。
しかも漏水してるわ路面水たまりだらけで下りも一苦労、挙句に対向車も来るので運が悪いとトンネル前で5分待ちはザラ。
この先、杉津など幾多のトンネルを慎重に下って敦賀市内に到着。
再び国道9号線。今度は南下し滋賀県境までのヒルクライム区間、これがラストの激坂だ。
近江塩津帝國Hインプレ
越前海岸から永平寺、旧北陸本線区間と長い長い福井県内から脱出。
激坂ピークの先から滋賀県に突入する。
ここからしばしのダウンヒルタイムと言いたいが、雨で制動力落ちている上に眠気がピークを迎えた。
こんな調子で行ったら落車不可避。最悪彼の世逝きが脳裏を過る。
この先、近江塩津駅・その先のコンビニ（セブン、ローソン）・道の駅で休もうと思った先にポツンと一軒家みたいなバス停が見えた。
「ここで少し寝る！寝ないと持たない」
という事で屋根ありベンチあり優良物件(?)の近江塩津帝國Ｈもとい、とあるバス停で緊急停車。
多少の人権を放棄する覚悟があれば雨を凌げる素敵な空間。
PC5の制限時間まで少し余裕があるのと、バスは夕方まで来ない。
ベンチで約20分程仮眠。
気持ちをリフレッシュして再スタート。
人権放棄推奨、屋根とベンチがあれば憂いない通称帝國Hに今回どれだけお世話になったかな(笑)
朗報…
走行中のランドヌール方の情報によると、長浜辺りから雨具不要じゃない？という情報が錯綜しだす。
ワタシの見解だと彦根過ぎてからと思っていたが、この先雨具から解放されるのはうれしい。
毎回おなじみ賤ヶ岳旧道ヒルクライムをこなし、雨で煙る琵琶湖を一望…
う～ん、何のこっちゃ(;’∀’)
賤ヶ岳旧道を降り長浜市内へと向かうが、予報に反して向風が襲う。
雨で冷えてきた事で脚の回りがよろしく無いし脚も時々攣る。
期待していた爆風アシスト、今年はナーシ✖
PC5到着
途中で仮眠入れたり、水滴でバグるサイコンと向風と疲労に苦しみながらも長浜バイオ大のセブンイレブンに到着。
PC5 セブンイレブン長浜バイオ大学前店
到着 12:19 (締切13:32) 貯金１時間13分
(昨年)
到着 12:30
仮眠挟んで少しマシになった気がするが、去年とほぼ変わらない到着時間。
すなわち去年の感覚で走っており、この調子で行けば箕面到着は20時頃。
福井から祟られ続けた雨雲が抜けていく気配。
ようやくレインウェアから解放だ！
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